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llms.txt とは何か — AI時代の robots.txt

ChatGPT や Claude がサイトの構造を効率的に理解するための新しい標準 llms.txt。仕様の全体像、実装方法、よくある失敗を 10 分で。

·1·YomuScore 編集部

ChatGPT や Claude のような AIエージェントは、ユーザーの質問に答えるためにあなたのサイトを その場で取得して読む ようになっています。従来の検索エンジン向け SEO とは別の次元で、AIエージェントから「正しく読まれる」ための仕組みが必要です。

その答えとして登場したのが llms.txt 仕様です。本記事では、llms.txt が何で、どう書いて、何を解決するのかを 10 分で理解できるように整理します。

TL;DR

  • llms.txt は AI 向けの軽量サイトマップ です。Markdown 1ファイルにサイトの目次を書いて /llms.txt に置くだけ
  • 既存の robots.txt sitemap.xml を補完するもので、置き換えではない
  • ChatGPT・Claude・Perplexity 等が公式にサポート (取得対象に追加)
  • 仕様自体は llmstxt.org で公開。Vercel も Agent Readability Spec で参照
  • 実装コストは 数十分から1時間。配置だけなら 5 分で済む

なぜ AI には専用のインデックスが必要なのか

検索エンジンクローラーは、HTML を解析してリンクをたどり、本文を抽出するのが得意です。一方で AIエージェント (推論モデルの一部としてのフェッチャー) は:

  1. ユーザー1人の質問に答えるためにリアルタイムで取得する ことが多い
  2. ナビゲーションや広告などの装飾HTMLを除外して意味のある本文だけを取りたい
  3. サイト全体ではなく、関連性の高い数ページに短時間で到達したい

通常のサイトは、JS で組み立てる SPA だったり、サイドバー・フッターが本文を埋もれさせていたり、sitemap.xml が大量のブログ記事で埋まっていたりして、AI がサイトの本質を掴むのが難しい構造になっています。

llms.txt は、サイト所有者が自ら「これが主要コンテンツです」と Markdown で宣言する 仕組みです。AIは余計な解析をスキップして即座にインデックスを得られます。

llms.txt の最小構成

llmstxt.org が定義する構造は次の通りです。

# サイト名

> 1〜2文の簡潔な説明 (blockquote)

任意の導入文 (1段落)

## カテゴリ1 (Documentation / Services / Product 等)

- [ページタイトル](https://example.com/path): 1文の説明
- [...](...): ...

## カテゴリ2

- [...](...)

## Optional

- [補足リンク](...): 本筋ではないリンクのみ

必ず守るべき4つのルール

  1. 先頭は必ず H1: # サイト名 から始める。BOMやHTMLコメントは許容されるが、それ以外の本文 (例: AIOSEO の自動生成コメント) があると AI が主題を取り違える
  2. H1 直後に blockquote (> ...): 1〜2文で「何のサイトか」を明示
  3. すべてのリンクは [テキスト](URL) 形式: 生 URL は禁止
  4. 拡張子は .md か拡張子なしを優先: .html は避ける (markdown-first の世界観)

配置するだけで認識される

llms.txt は /llms.txt (サイトルート) に配置します。完了するチェック例:

  • ChatGPT に「このサイトについて教えて」と聞かれたとき、llms.txt が優先的に取得される
  • Claude が引用や要約をするとき、llms.txt のカテゴリ構造に従って探索する
  • Perplexity の AI モードが回答コンテキストとして利用する

サイトの 1 ページだけ調べる時間で、サイト全体の地図が手に入る — これが AI 視点での価値です。

詳細版: llms-full.txt

llms.txt は短く要点だけ書く想定 (1〜2KB程度) ですが、より深い情報を AI に提供したい場合は /llms-full.txt を併用します。仕様の詳細、料金、技術スタック、FAQ などをまとめた長文版で、AI が「もっと知りたい」と思ったときの参照先になります。

YomuScore 自身も /llms-full.txt を配置しており、https://yomuscore.com/llms-full.txt で見られます。

よくある実装ミス

YomuScore で実サイトをスキャンしていて頻発する失敗を 3 つ。

失敗1: WordPress の All in One SEO プラグインが先頭にコメントを挿入

Generated by All in One SEO v4.8.8, this is an llms.txt file...

# 株式会社サンプル

仕様上 1行目は必ず H1 でなければならず、プレーンテキストの自動生成コメントがあると L2 (H1 present) チェックで fail します。AIOSEO のフィルタフック (aioseo_llms_text) で削除するか、プラグインの llms.txt 機能を無効化して静的ファイルを置きましょう。

失敗2: blockquote サマリーがない

H1 の直後に > サイトの説明 がないと、AI は「このサイトは何か」を判断できません。1〜2文で「誰の何の役に立つか」 を書きましょう。

失敗3: 個別ブログ記事を全部リストアップ

サイトに 200 記事あるからといって、llms.txt に 200 行のリンクを書く必要はありません。## ブログ セクション下に 記事一覧ページへの 1リンクだけ で十分。AI は必要に応じて一覧から個別記事に遷移します。

llms.txt は「サイトの目次」であって「全ページの羅列」ではありません。

YomuScore で診断する

書いた llms.txt が仕様通りかは、YomuScore の無料スキャナーで確認できます。47項目のうち L1-L10 (10項目) が llmstxt.org 互換チェックです。

書く時間がない方は、llms.txt ジェネレーターが sitemap.xml から自動生成します。

まとめ

  • llms.txt は AI 向けのサイト目次 (1ファイル、Markdown)
  • 5分で書ける、効果は AI エージェント時代を通じて持続
  • WordPress でも static でも、配置場所は /llms.txt で固定
  • 自社サイトの状態は YomuScore で 10 秒診断可能

次は WordPress でグレード A を取る方法 で具体的な配置手順を解説します。

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